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2017年1月27日金曜日

「膝関節は蝶番(ちょうつがい)関節ではない」 by ViPR発明者 Michol Dalcourt氏


「膝関節は蝶番(ちょうつがい)関節ではない("The Knee is not a Hinge Joint.")」 by ViPR発明者 Michol Dalcourt氏




フィットネス好きにとっては、実にアイキャッチな動画タイトルですね(笑)

筋トレでもMOSSAプログラムに参加している時にも、障害やケガ防止という安全面だけでなく正しくトレーニング効果を得るという点から、膝関節を矢状面方向(前後方向)にだけなるべく動かすようにするというのはトレーナーの方々からもよく指導されることです。例えばスクワットのときに「ヒザとつま先を同じ方向を向けるように」などのキューイングをよく耳にします。

ただし、この動画を見るとすぐに分かるようにDalcourt氏の主張はそのようなトレーナーの方々のインストラクションや私たちフィットネス好きのこれまでの努力?を否定するものでは「決して」ありませんのでご安心ください(笑)




詳細は動画を参照していたければ幸いですが、私なりの要約だけメモしておきます。

膝関節はドアの開閉のように蝶番(ちょうつがい)関節としてよく描写されるが、実は三面(矢状面、前額面、水平面)の可動域を持っている。確かに矢状面方向での大きな可動域を持つのだが、前額面方向の可動域において重力や地面反力を引き受け、水平面方向でも回旋している。それらはわずかな範囲の動作ではあるが、身体機能にとって絶対不可欠なものである。例えば机の上に細長い定規をおき、一方を机の上に右手の指で固定し、もう片方は左手で上下に大きく動かしてみる。右手指で押さえている方はわずかにしか動いていないにもかかわらず、左手側は大きく動くことができる。この類推を足にも適用すると、膝関節は定規を机に押さえている右手指側であり、一方で大腿骨頭(股関節)や脛骨の足首(足関節)側の先端は定規を上下に動かしている左手側ということになる。このように膝関節の3面の動作はそれが非常にわずかな可動域であっても他の身体部位の可動域や機能に貢献している。

独断と偏見で勝手に解釈してみると(笑)、矢状面方向(前後方向)にのみ通常は注目されるヒザの動作おいてさえ実は3D動作トレーニングが必要、つまり可動域は狭くとも膝関節の前額面や水平面方向への動作トレーニングも同時に不可欠だということになるのでしょう。それが重力環境に対応するための自然界による本来のデザインに基づく膝の機能トレーニング(=現実または日常の動作に不可欠なトレーニング)。

最近のMOSSAプログラムが注力している負荷をかけながらの動作トレーニング(Loaded Movement Training : LMT)やViPRを使ったトレーニングがまさにそのためのトレーニングですね。例えばGroup PowerやGroup Coreにおいて最近導入されているトランスバース・スクワット、斜め後ろ側へ回旋した足の接地時に地面反力を受け取り、それを自重または手に持っているプレートの負荷に対して効率的かつダイナミックに利用するトレーニングも兼ねています。LMTは本来ViPRの基本概念なのでMOSSAがその理論を「後から」採用したというのが正しい順序ですけれども。

ViPR&MOSSAのLMT好きとしてはなかなか興味深い動画でした。MOSSAのViPR Workoutが受けられるフィットネスクラブがどんどん広がってほしいなあというのが最近の私の切なる願いです。ブラボーさんぜひともよろしくお願いします!



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